バンテアイ・スレイ

アンコールワット

バンテアイ・スレイだけは外せない


アンコール遺跡はアンコール・ワットの近くだけでも多く存在し、日本から来られる観光客の中には「どの遺跡を見てもさほど変わりはない」と言われ時間を掛けずに通り過ぎる人も少なくありません。
しかし前もって少しでも調べて行くと、それぞれの違いが色濃く見えてきます。
建造された時代や寺院宗教の違い、石の種類の違いや建造目的、守っている動物の違いなどの特徴に興味をひかれます。

バンテアイ・スレイはアンコール・ワットから北東部に30Km近く離れた小さなヒンドゥー教の寺院遺跡です。
アンコール・ワットなどの遺跡と比べるとかなりこじんまりしているので、そこまで行く価値を問われ観光コースから外される事もあるようです。

しかしバンテアイ・スレイはクメール美術の最高峰と称され、東洋のモナリザと評価されているデバター(アンコール遺跡の壁にほられている踊り子女性の彫刻)があります。
それらの赤い砂岩に彫られた彫刻はどれも精巧で美しく見ていて飽きません。
 
トゥクトゥクで行くと1時間30分程度は掛かるでしょうが、行く価値は高いでしょう。
トゥクトゥクの運転手は1時間程度の見学と進めますが、3時間居てもいいくらいです。
バンテアイは砦、スレイは女で、「女の砦」を意味すると言いますが、ここを守っている番人はサルなのかサルに近い人なのか不思議なハヌマーン(インド神話に出てくる猿族の一人ヴァナラ)です。

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