バンテアイ・クデイ

アンコールワット

バンテアイ・クデイの見どころ


バンテアイ・スレイとよく似た呼び名なので間違われやすく、この遺跡(バンテアイ・クデイ)だけをトゥクトゥクなどで訪れる場合は気を付けなければなりません。
通常はタ・プロームとかスラ・スランに近いためセットで観光します。

アンコールワット遺跡群の中では古い方ではないにも関わらず荒廃がひどいのは、不完全な建設や質の悪い砂岩が使われていたためのようです。
そのため今も中に入るのは危険で概ね外からの見学の方が安心です。

バンテアイ・スレイが女の砦なのに対し、バンテアイ・クデイはチャンバ族の砦または僧房の砦という意味のようです。
この遺跡はアンコール・トムと同じくバイヨン様式で建造され、タ・プロームやプリヤ・カーンと同じ構成になっているのだそうです。
バイヨン様式とは仏塔の四面に観世音菩薩が彫られたクメール造形美術を象徴した寺院です。

バンテアイ・クデイは当時多くの寺院を建造したと言われているジャヤーヴァルマン7世の統治中に築かれたとなっています。
バンテアイ・クデイはアンコール遺跡群によくあるヒンドゥー教寺院から仏教寺院に建てなおされたようですが、更にその後ヒンドゥー教寺院に改宗されたようです。
数あるアンコール遺跡群の中でも最も歴史に翻弄された寺院なのかも知れません。

この遺跡の見どころは多くの窓から見える景色や窓と窓の間に彫られたアプサラスのレリーフなどに加えシンハ(ライオン)やナーガ(蛇神)の像だと感じました。

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